英語翻訳の仕事はAIに奪われるって本当?経営者が解説します

どうも。英語を勉強中の社長、米国クロネコ屋です。

先日、このようなツイートを拝見しました。

「英語翻訳はAIが行い、その後に人間が見やすく整頓する」

これが何を意味するのかというと、ずばり『翻訳にかけるコストの低下』すなわち翻訳の仕事は低単価になっていく…という事実です。

思えば、AIがブームになってから「翻訳の仕事はいつか機械に奪われる」と散々言われてきました。ドラえもんの翻訳コンニャクが夢物語ではなくなり、リアルタイム翻訳(通訳)は既に実現可能レベルまで研究されています。

▼ 参考記事+動画

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Open Innovation Platform
Pilot Translation System by Waverly Labs

もちろん、まだまだ数秒のタイムラグがありますが、リアルタイムではない文章翻訳であれば、相当な精度で翻訳が出来るようになってます。

このような状況ですと、今まで手に職とされてきた翻訳・通訳の仕事はどうなってしまうのか? 英語を学習している方は不安ですよね。

そこで今回は、経営者である私が「英語翻訳の未来と、AI社会で英語を武器に生き延びる方法」を解説します。

【悲報】単純な英語翻訳の仕事は低単価になる

「AIに翻訳なんて出来るはずがない」

「人間の温かみがない」

「不自然な文章になるに決まってる」

かつては、そういった声がガンガン上がっていました。しかし、今ではAI翻訳の精度の高さは明らかで、人間チームの情勢はかなり不利です。

言語の翻訳はAIの最も得意とする所で、もちろん「草」とか「激しくワロタ」みたいな新たに生まれるスラングの翻訳は追いついてませんが、意味合いだけを訳するならGoogle翻訳だけで事足ります。

この精度があと一歩ブレイクスルーを起こせば、もはや海外論文の翻訳は機械にかけるだけでOKになります。

AIが数秒で、しかも無料で翻訳を行ってくれるようになり、海外論文の翻訳という仕事の単価は目に見えて減少するでしょう。

工場での単純労働が機械に取って代わられたように、翻訳もまたAIに奪われる可能性が高いのは、もはや火を見るよりも明らかです。

製造業は「ロボットにかかる費用 < 人間を雇用する費用」という図式がまだ保たれているので、雇用自体はまだまだ残っています。

しかし、翻訳の場合はロボット(AI)のコストは非常に安上がりになることが容易に想像できますね。

つまり翻訳の仕事は、文字通りAIによってぺんぺん草も生えないレベルで破壊される可能性が高いのです。

意訳が出来る翻訳家は生き残れる

しかし、意訳に関してはどうでしょうか? 論文と違って、映画やドラマ、ゲームなどの芸術作品は言葉の裏に「造り手の意図」が隠されています。

例えば、UNDER TALEというゲームでは「BONELY(ホネとロンリーを組み合わせた言葉)」の日本語訳は「ホネみにしみる」と訳されています。

こういった言葉遊びはAIには出来ません。AIが造り手にインタビューできるなら別ですが、プログラミングの性質上、それは難しいでしょう。

他にも、ローカライズ翻訳はこういった意訳が次々に求められるので、意訳ができる人間…すなわち

『英語を馴染みやすい現地の言葉に変換して、なおかつ造り手の意図を損なわないよう翻訳できる人』

こういった人材は、AIに仕事を奪われず高単価の仕事を得られるでしょう。

AIが苦手なのはコミュニケーションと価値観の学習

人間に出来て、AIに出来ないこと。それはコミュニケーションと価値観の学習です。

先ほど例にあげた意訳は、コミュニケーションと価値観を深く理解していないと出来ません。言語の裏にある価値観を、コミュニケーションによって掴み取り、それを現地の言葉に変換する。この作業をAIがやるのは非常に難しいでしょう。

例えるなら、国語の問題を機械に解かせるようなものです。国語は解釈によって正解が異なりますし、感想文などは、その人の価値観によって答えが左右されますよね。

そういった答えがない世界こそ、AIが最も苦手とする分野なのです。

逆にいえば、その作業をするスキルが備わっていれば、翻訳家として十分生き残れる素質があると言えます。

経営者からすれば、大事な作品を「低コストだけど無機質なAI翻訳」に頼むよりも「高コストだけど、その国の文化的背景や価値観をしっかり理解してくれる翻訳家」に頼みたいと感じます。

スパム的な記事を量産するのであれば前者でも十分ですが、映画やアニメーションといった芸術作品であれば、たとえ値段が高くても人間に頼むでしょう。

英語ができる日本人の強みは『日本の価値観と文化』を知っている事

我々日本人が「英語ができる事」の一番のメリットは何でしょうか? 言うまでもなく、日本の価値観と文化を理解していることです。

例えば、日本人が東京に一極集中するのは、

・地方だと仕事がない
・郊外から通うと満員電車が地獄
・郊外の住宅は資産価値が落ちやすい
・都心に住めば満員電車を回避+通勤時間の時短になる
・おまけに都心の駅チカマンションは資産価値が落ちない
・つーか今は共働き前提だから郊外からの通勤と育児両立は無理

こういった理由があるんだよ…という事を、アメリカ人が理解できるでしょうか? よほどの日本通でない限り、ここまで日本人の価値観を理解するのは難しいでしょう。

このように、日本の価値観や文化的背景を知っているという事が「日本語ができるアメリカ人」とは違った強みになるのです。

幸い、日本は特異な文化を持っており、日本に興味のある外国人も多いので「日本のカルチャー」を持っているという事は武器になります。もちろんネイティブな日本語を操れるというのも強みですね。

ただ英語が出来るだけの日本人…では、フィリピン人やマレーシア人に負けます。彼らの方が低コストだからです。

しかし、英語が出来て日本のカルチャーを熟知している日本人であれば「ただの英語翻訳」という土俵から抜け出せるので、彼らと差別化を図り高単価な仕事を得ることができます。

英語で食っていくなら『英語バカ』にならない事が大切です

「英語は一生食っていける技術である」と昔から言われてきましたが、私はそれは違うと思っていて「英語+α を組み合わせると超レア人材になれる」というのが正しいと思ってます。

例えば英語講師にしても、売れっ子の英語講師はコーチングやマーケティングといった技術を組み合わせています。

ただ英語が出来るだけの英語バカですと、高い賃金を得るのは難しいでしょう。とはいえ、日本の英語市場は巨大なので食うには困らないと思いますが…。

「英語を武器に年収2000万~3000万を狙いたい」という野心があるならば、英語バカになるのではなく、+αを組み合わせて高い付加価値を生み出すことが必要不可欠だと私は思います。

今回は英語学習というより、いかに英語ビジネスを成功させるか? 的なお話になりましたが、将来、英語その物を武器に仕事をしたいのであれば、こういった視点を持っておくと生き残れると思いますよ。

(ビジネスに関するツイートは、社長アカウントの方で呟いてます↓)

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