凡人に最も適したポートフォリオ3つ【株式債権ミックス・配当金重視・パーマネント】

どうも!投資スライムです。

前回の記事では、

  • 投資先は米国株だけでOK
  • ただし株式100%ポートフォリオはリスクが高すぎる

という話をしました。

・凡人が投資する対象は米国株式だけでOK【日本株はNG】

前回の記事を読むと

 リスクを減らすためには、具体的にどんな商品をどう組み合わせて投資したらいいの?

という疑問が浮かびますよね。

そこで今回は当ブログのテーマ『凡人に最も適したポートフォリオ』について解説します。

ポートフォリオは3つ出てきますが、どれも『ローリスク+続けやすい+長期投資でリターンが取れる』組み合わせになっていますので、自分にあったポートフォリオを選んで下さい。

1:米国株式+米国長期国債ポートフォリオ

1つ目は米国株式と米国長期債権を半分ずつ持つポートフォリオです。

内訳は米国株式50:米国長期国債50の配分で投資するだけ。シンプルです。

このポートフォリオを一言で表すと『攻守のバランスが優秀なポートフォリオ』ですね。まさしく凡人にうってつけのPFだと私は思っています。

株式部分は、S&P500連動のスタンダードなETFや投資信託でOK。

  • SPY (ETF)
  • VTI (ETF)
  • 楽天・全米株式インデックス
  • eMAXIS Slim 米国株式

上記4つが、それに該当します。

そして米国長期国債。これが当ポートフォリオの要になります。

米国長期国債は、基本的にリスクオフ…つまり株式が暴落している時に値上がりする商品です。米国債は安全資産であり、景気後退や暴落時に一気にお金が流れ込みます。

そのため、リスクオンの時に値上がりする株式と組み合わせる事で、フリーランチを得る事が出来ます。

※ フリーランチ(タダ飯という意味。リスクを下げて、下がったリスク以上のリターンを得る事)

米国長期国債は、投資信託では連動する商品が存在しません。ETFでの購入になります。

ティッカーシンボルは下記の通り。

  • TLT(iShares Barclays 20+ Yr Treas.Bond)
  • VGLT(バンガード米国長期政府債券ETF)

VGLTの方が信託報酬が安いので、当ブログではVGLTをオススメしています。(TLTの方が古くからあるので、当記事ではTLTをモデルに解説します)

実際にTLTのチャートを見てみましょう。

注目してほしいのは2008年。リーマンショックが起きた時に、急激に値上がりしていますね。

米国長期国債は単体ですと、ボラティリティの割にあまり利回りが高くありません。しかし、株式と組み合わせると、暴落時のクッションとなり安定した値動きを実現できるのです。

論より証拠。S&P500単体のポートフォリオと、S&P500+米国長期国債(TLT)の差を御覧ください。

赤線がS&P500単体青線が米国長期国債を50:50で組み合わせたポートフォリオです。

▼ 暗黒の10年 2000年~2009年のチャート比較

年利(CAGR)

S&P500:-0.27%
S&P500+TLT:4.70%

最もパフォーマンスが悪かった年(Worst Year)

S&P500:-37.04%
S&P500+TLT:-7.26%

最大下落率

S&P500:-50.89%
S&P500+TLT:-20.39%

投資期間を2019年まで伸ばしても、米国長期国債を組み合わせたポートフォリオの方が有利です。

リーマンショック後(2010年~)はS&P500単体が有利

ただし、運良くリーマンショック後に投資を始めたと仮定する場合、価格の変動は激しいものの、S&P500単体のポートフォリオの方が伸びていますね。

これらの過去データを見るに

  • 暴落が起きない場合はS&P500単体が有利
  • 暴落が起きた場合はS&P500+TLTが有利

となります。

しかし、私が注目してほしいのは『仮に暴落が起きなくても、S&P500+TLTは年利9.86%を叩き出している』という点です。

最大のメリットは暴落が起きてもプラスリターンが狙える事

S&P500単体ですと、最悪の場合、10年保有してマイナスという可能性があります。

しかし、S&P500+TLTならば投資開始直後にITバブル崩壊+リーマンショックという最悪の10年にぶつかっても、最終的にプラスリターンを出せるというのは、凡人にとって大きいメリットです。

暴落が起きれば長期国債が値上がりするので『しめしめ』とポートフォリオを維持できます。

株式100%ポートフォリオの人々が-50%の暴落を受けて阿鼻叫喚の最中、自分は-20%弱ですから、強気でいられます(性格悪いですが)。

仮に暴落が起きなくとも、景気拡大が続けば半分持っているS&P500が成長していくので、年利9.86%をゲットできます。

景気が良くても美味しい、暴落しても美味しい。まさにフリーランチ(タダ飯)です。

米国長期国債は配当が毎月出る

もう1つ、おまけとしてTLTやVGLTといった国債ETFは毎月配当が出ます。利回りは2%~3%と低めですが、安定した配当もまた保有し続けるモチベーションになりますね。

長期投資において最も危惧すべきは、含み損のプレッシャーに負けて狼狽売りしてしまう事です。

このポートフォリオは配当もあって暴落時のダメージも半減ですから、まさに凡人のためのポートフォリオと言えるでしょう。

難点としては、配当金が少ない(税引き後1%~1.5%)ので、インカムゲインによるキャッシュフローは期待出来ない点です。

配当金重視を生活費に当てたい方は、次の配当金重視ポートフォリオをおすすめします。

2:配当金重視ポートフォリオ

2つ目のポートフォリオは配当金を最大化しつつ、暴落時の対策も打っておくポートフォリオです。

構成はシンプルで、下記の2つのETFに半分ずつ投資します。

  • SPYD(SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF)
  • BLV(バンガード米国長期債権)

SPYDはS&P500から配当利回りトップ80社にバランス良く投資するETFです。BLVは米国長期国債に米国長期社債を混ぜたETFで、TLTなどの長期国債に比べるとリスクが少し上がる代わりに配当金が高いです。

この2つは利回りが4%あるので、税引き後3%の配当金を毎年得る事ができます。

S&P500+米国長期国債ポートフォリオの2倍近い配当金ですね。

1200万投資すれば毎年36万円…つまり月3万円の不労所得が手に入る事になります。2400万なら月6万、3600万なら月9万…などなど、不労所得の計算は夢が広がりますね。

ともあれ、税引き後3%の配当金というのは非常に大きいです。おまけに米国株なので世界経済の成長も取り込んでいきますから、トータルリターンも大いに期待できます。

高い配当利回り+ディフェンシブで狼狽売りを回避

SPYDは不動産セクターと公益事業セクター(電気やガスなどのインフラ)が半分近くを占めており、不況時に強いディフェンシブな性格を持っています。

逆に成長が凄まじい代わりに配当が出ないハイテク企業は入っていません。配当利回りと合わせて、攻めよりも守りを重視したETFですね。

そんなディフェンシブなSPYDに、これまたディフェンシブな長期債権RTFであるBLVを組み合わせる事で、仮に暴落が起きても

  • BLVがクッションになり阿鼻叫喚の人々とは別のポジションが取れる
  • 高い配当金が狼狽売りを防ぐ

という二重の狼狽売り対策になります。

BLVは債権ETFなので毎月配当。SPYDは年4回の配当になります。

毎月チャリンチャリンと配当金が落ちてくるので、コツコツ型の人にとっては非常に楽しいポートフォリオと言えるでしょう。

配当金を目標数値にする事のメリット

また、この配当重視ポートフォリオでは、タネ銭が増えれば増えるほど配当金が右肩上がりになる…という分かりやすいメリットがあります。

凡人が勝つためのポートフォリオの条件は、いかに売らずに10年単位で保有し続ける事が出来るか? というもの。その点で、配当金を目標数値にするのは非常に有効です。

仮に暴落して含み損を抱えても、配当金が出る限り『持っていたほうが得だ』という心理が働くので負担が小さいです。

「金の卵を生む鶏を殺してはいけない」

という投資の格言があるように、配当金を生み出す資産を手放してはいけません。

無配当ですと「もう株価は上がらないんじゃ」「塩漬けにするより損切りした方がいいって雑誌に書いてあった」など迷いが生じて、狼狽売りしてしまいます。

しかし高配当であれば、最低限のキャッシュフローは確保できるので持ち続ける事が出来ます。

わざわざ頑張って積み上げたジェンガを崩せる人間はいないですよね。

「配当金はその都度、税金を引かれるから損」という人もいますが、私は凡人ですから『配当金=心の支え』を精神的支柱とした配当金重視ポートフォリオはアリだと思っています。

Twitterでも呟きましたが、配当金3%はタネ銭が大きくなればなるほど、心理的な安心感を生み出します。

節目としては種銭3000万ですが、種銭1200万(月3万の配当金)でも結構インパクトが違いますよ。

根性を出して、年200万貯金できれば6年で貯金できます。6年後に月3万円のベーシックインカムが手に入ると考えれば、非常に心強いですよね。

このように、配当金は非常に分かりやすい目標数値となり、節約・貯金のモチベーションにもなるので一石二鳥なのです。

3:パーマネントポートフォリオ

最後に紹介するのはパーマネントポートフォリオと呼ばれる超守備型のポートフォリオです。

内訳はシンプルで、下記の3つの資産を均等に所有する。これだけです。

  • 米国株(S&P500)
  • 米国長期国債(TLT、VGLT)
  • 金(GOLD)

一見すると、非常に単純なポートフォリオに思えますよね。

しかし、このポートフォリオは過去30年間、安定して利回り5%を生み出しているという不況知らずのポートフォリオなのです。

実際に、過去30年のチャートをS&P500単体と一緒に見てみましょう。

▼ 過去30年チャート(赤:S&P500 青:パーマネントPF)

パフォーマンス自体はS&P500が勝っていますが、変動が激しいS&P500に比べて、パーマネントポートフォリオは理想的な右肩上がりですね。

特筆すべきは、最もパフォーマンスが悪かった年でも-3.93%しか下落していない点です。

あのリーマンショックがあった2008年ですら-3.54%しか下落しておらず、まさに鉄壁の守備と言えるでしょう。

「もしリーマンショックの直前に投資を始めたら?」という過程で、2007年~2017年の10年チャートも見ておきましょう。

リーマンショックが起きても3%しか下落しない鉄壁の守備

やはり最終的にはS&P500に追いつかれていますが、S&P500はリーマンショックの暴落で資産が半減している一方、パーマネントポートフォリオは悠々自適。

ちょっとかすり傷がついたくらいで、3年後の2010年にはサクッと含み損を解消しています。

この差は大きいですよ。株式100%ポートフォリオの人が血の涙を流しながら耐えている間、パーマネントPFは「大変だね~」と心理的な優位性を取れるのですから。

この退屈ながらに理想的とも言えるポートフォリオは、日本ではほとんど紹介されていません。恐らく証券会社が儲からないポートフォリオだからでしょう。

英語圏ではしっかり解説されています。下記の本が参考になりますが、英語ですので読める方だけどうぞ。

ちなみに、ITバブル崩壊+リーマン・ショックが起きた暗黒の10年(2000年~2009年)におけるパーマネントPFの成績はこちら。

年利回り7.83%!

同期間、米国株の「ほぼ利回り0%」という最低のパフォーマンスに比べると、圧倒的な成績と言えるでしょう。

パーマネントPFの弱点は退屈なこと

パーマネントポートフォリオの最大の弱点は『退屈な点』です。配当金重視PFのような分かりやすい数値もなければ、株式債券ミックスPFほどの値動きもありません。

3年~5年経ってようやく「お、育ってきてるなぁ」と分かるレベル。大樹を育てるが如く、水やりをして放置するだけの投資になります。

あまりにも退屈な上に、好景気の時は株式がガンガン伸びるのを見て、ついつい株式比率を大きくしてしまう…パーマネントポートフォリオが崩壊する典型的パターンです。

欲をかいたら大負けする、というのは過去の記事で書いた通りです。

・凡人が投資で損をする理由は欲張りだから【投資のギャンブル化】

まとめ:米国株100%だけが最適なポートフォリオじゃない

いかがでしょうか? 米国株初心者の方は『とりあえずS&P500に全力投資』『VTIに100%投資』というスタンスで投資するケースが多いと思います。

しかし、米国株100%はあくまで一例であり、それだけが唯一無二のベスト・ポートフォリオという訳ではありません。

ぜひ、様々なポートフォリオを勉強して自分にあった投資配分を見つけましょう。

なお、今回のポートフォリオのシミュレーションは『Backtest Portfolio』という無料サイトで作っています。

Backtest Portfolioの使い方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

・Backtest Portfolioの使い方【過去の成績をシミュレーション】

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